東西約270メートル、南北約110メートルというコンパクトなエリアに、ぎっしりと店舗が凝縮されているのが神戸南京町だ。中央広場に立つあづまやを中心に、豚まんや焼売、生小籠包を片手に歩く人々の姿は、もはや神戸の風物詩と言っていい。しかし2026年、南京町の風景はさらに一歩先へと進化を遂げていた。
現在、街全体で取り組まれているのが「スマート・テイクアウト」とエコフレンドリーな街歩きの融合だ。プラスチックゴミを削減しながら手軽に食べ歩きを楽しめる工夫が凝らされ、各店舗が競うように生み出す「一口サイズの贅沢点心」が人気を集めている。狭小な路地に広がる香ばしい胡麻油の香りと、モダンな神戸の街並みが溶け合う感覚は、南京町ならではの独創的な魅力だ。