かつて白砂青松の名勝として多くの歌人や絵師に愛された「舞子の松原」。時代の変遷とともにその姿を変えつつも、公園内には青々とした見事な松林が大切に守り育てられており、潮の香りとともに歴史の息吹を感じることができる。
海岸線に沿って広がる開放的な芝生広場では、週末になるとレジャーシートを広げるファミリーや、大型船が行き交う海原を背景にカメラを構える写真愛好家たちで賑わいを見せる。夕刻、明石海峡大橋の向こう側へと夕陽がゆっくりと落ちていく黄昏時は、空と海が黄金色に染まる奇跡のような瞬間だ。ベンチに座りただ海を眺めているだけで、日常の慌ただしさが嘘のように溶け去っていく。