上白糖とは?グラニュー糖との違いや体に悪い噂の真相を徹底解明

上白糖とは?グラニュー糖との違いや体に悪い噂の真相を徹底解明

上白糖とは?グラニュー糖との違いや体に悪い噂の真相を徹底解明について専門的な視点から解説いたします。最新の情報をご覧ください。

自然食ブームや健康志向の高まりに伴い、インターネット上では上白糖に対して科学的根拠を欠く風評被害が執拗に繰り返されてきました。代表的な3つの言説について、精糖工業会および公的研究機関の見解に基づき事実関係を整理します。

第一の誤解は、「上白糖が白いのは漂白剤を使っているからだ」というものです。この言説は完全な虚偽です。砂糖の結晶が無色透明であることは、雪や砕いたガラスが白く見える原理と同じく、光の乱反射による視覚効果にすぎません。製糖工程で行われているのは、遠心分離機による糖蜜の分離と、活性炭やイオン交換樹脂を用いた物理的・化学的な不純物のろ過除去であり、漂白薬品などは一切添加されていません。

第二の言説は、「白砂糖を食べると骨のカルシウムが奪われて骨粗鬆症になる」という俗説です。これは「砂糖を代謝する際に体内が酸性に傾き、中和するために骨からカルシウムが溶け出す」という疑似科学的主張に基づいています。しかし、人間の血液や体液のpHはホメオスタシス(恒常性維持機構)によって厳密に7.35〜7.45の弱アルカリ性に保たれており、砂糖の摂取によって骨が溶け出すような代謝経路は医学的に存在しません。

第三に論点となるのが、「GI値(食後血糖上昇指数)が高く、血糖値スパイクを引き起こす」という指摘です。これに関しては一部事実を含みますが、上白糖固有の毒性ではありません。上白糖のGI値は約65〜70前後であり、過剰に摂取すれば急激な血糖値の上昇を招き、インスリンの過剰分泌や生活習慣病リスクを高めることは間違いありません。しかし、これはきび砂糖や三温糖、黒糖であっても、糖質としての代謝経路はほぼ同一であり、「茶色い砂糖ならいくら食べても安全」という認識は明白な誤りです。問題の本質は「白砂糖の性質」ではなく「総摂取量と過剰摂取」にあります。

松本 悠斗
著者

松本 悠斗

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。