ネット上のQ&AサイトやSNSで最も頻繁に見られるのが、「原宿駅と明治神宮前駅は歩いて何分離れているのか」という初歩的な勘違いです。結論から言えば、原宿駅と明治神宮前駅の違いの真相は「同じ敷地・交差点の地下と地上に位置する同一接続駅」という事実に集約されます。運営事業者がJR東日本(山手線)と東京メトロ(千代田線・副都心線)で異なるため別個の駅名が付けられていますが、連絡運輸協定が結ばれた立派な乗換指定駅です。
歴史を紐解くと、1906年に開業した国鉄(現JR)原宿駅に対し、営団地下鉄(現東京メトロ)千代田線の明治神宮前駅が開業したのは1972年のことでした。当時から近接していたものの、駅名が異なるために観光客の混乱が長年続いていた経緯があります。この不便を解消するため、東京メトロは2010年3月に副駅名として「原宿」を導入し、正式表記を「明治神宮前〈原宿〉駅」へと改称しました。車内アナウンスでも「JR線はお乗り換えです」と案内されるようになり、認知度は向上したものの、完全な同一名ではないことから今なお「全く別の遠い駅」と誤解する利用者が絶えません。
注意すべきは、改札内通路では直結していないという点です。東京メトロの改札を一度出場し、地下通路を経由して地上またはJR専用出入口から山手線の改札へ再入場する必要があります。SuicaやPASMOなどの交通系ICカードを利用する場合、乗り継ぎ割引が適用される時間制限(60分以内)が設定されている点も押さえておきたい基本ルールです。