対戦環境評価を正確に下すには、シングルバトル適性とダブルバトル運用の視点を明確に切り分ける必要があります。対戦フォーマットが異なれば、求められる役割が180度変わるからです。
シングルバトルにおいて評価が圧倒的に高いのはメガリザードンXです。1対1の対面では、相手の交代際や半減技に合わせて「りゅうのまい」を選択し、素早さと攻撃を同時に引き上げてそのまま全滅(3タテ)に持ち込む勝ち筋が極めて明快です。また、「おにび」や「はねやすめ」を絡めた耐久型の調整も実用レベルであり、アタッカーだけでなく物理受けの役割をこなせる柔軟性も高く評価されています。
一方、公式世界大会(WCS)をはじめとするダブルバトル環境で支配的な強さを見せるのはメガリザードンYです。ダブルバトルでは1ターンに複数の攻撃が飛び交うため、積み技を使う隙がほとんどありません。その点、Yは場に出すだけで味方の古代パラドックスポケモン(「こだいかっせい」持ち)や「ようりょくそ」持ちの素早さを倍化させる天候トリガーとして機能します。さらに「ねっぷう」による高威力の全体攻撃が可能であり、盤面全体にプレッシャーを与え続ける運用において、Yの右に出る存在はいません。