一時期ネット上で囁かれた「閉店したのではないか」という噂の発端は、創業の地である銀座8丁目からの店舗移転にあります。1971年に創業し、50年という大きな節目を迎えたタイミングで、旧店舗が入居していたビルの老朽化や再開発の波を受け、移転プロジェクトが始動しました。
銀座ろくさん亭の移転理由は、単なる建物の問題だけではありません。「お客様の目の前で料理を作り、五感で味わってもらえる空間へアップデートしたい」という道場氏の強い思いから、2021年4月に現在の銀座9丁目(銀座水辺ビル3階)へと拠点を移しました。コリドー街至近の落ち着いたロケーションに誕生した新店舗は、広々としたオープンカウンターが中央に鎮座し、熟練の職人技を間近で眺めながら食事を楽しめる舞台へと昇華しています。
長年の常連客はもちろん、新たな若い世代のファンも巻き込みながら、名店は今も銀座の日本料理界を力強く牽引しています。