「乗馬経験がゼロなのに、本当に海岸まで外乗(ホーストレッキング)できるのか」という疑問は、初めて同クラブを検討する人が最も強く抱く心理的ハードルです。多くの乗馬クラブでは、会員になって数十回の馬場レッスンを重ねなければ外乗への参加を許可しません。それにもかかわらず、フロンティア乗馬クラブで初心者が海へ出られるのには、確固たる安全管理上の理由が存在します。
まず挙げられるのが、徹底した基礎反復レッスンです。外乗コースであっても、集合していきなり野外に出発することはありません。最初の15分から30分間、囲われた馬場内において、馬の背の揺れに慣れる練習からスタートします。「手綱を引いて止める」「踵で軽く合図して歩かせる」「行きたい方向へ手綱を開いて誘導する」という基本3動作をインストラクターがマンツーマンで確認し、受講者の緊張がほぐれ、指示が確実に伝わると判断されて初めてゲートが開かれます。
さらに重要なのが、配属される馬たちの驚異的な安定性です。フロンティア乗馬クラブで活躍する馬たちは、ドサンコ(和種馬)の血を引く頑健な馬や、長年の外乗ツアーで地形や人の心理を熟知したベテラン馬が中心となっています。急な物音や波の音に過剰に驚いて暴走することがないよう、日々の調教で入念な社会化訓練が施されています。「人間が乗客ではなく、馬がルートを熟知していて自ら安全な足場を選んで運んでくれた」という口コミが散見されるのも、この卓越した調教レベルの証左です。