デザインが決まった後の実制作フェーズこそ、多くのチームが予期せぬトラブルに直面する危険地帯です。「絵の具が布の裏まで染み出して床を汚した」「乾燥後に布がバリバリに割れてしまった」という失敗談は後を絶ちません。ここでは、専門メーカーの推奨データに基づいたクラスの旗の作り方手順を体系化します。
実技面において最も慎重を期すべきなのが、クラス旗の布に対する絵の具の塗り方です。美しい仕上がりを担保するためのプロ直伝の鉄則は以下の3点に集約されます。
第一に、「水分量の徹底抑制」です。絵の具を水でシャバシャバに薄めると、布の繊維を伝って毛細管現象が発生し、輪郭がボケて滲みの原因となります。筆先に水を含ませすぎず、マヨネーズ状の硬さを維持して「叩き込むように(ドライブラシ気味に)」塗布するのが均一な発色を生む秘訣です。
第二に、「マスキングテープとマスキングインクの併用」です。文字の直線や鋭角なエッジ部分には、あらかじめ塗装用マスキングテープを圧着させてから筆を運ぶことで、職人が刷り上げたシルクスクリーンのようなシャープな境界線が出現します。
第三に、「裏抜け防止の下敷き処置」です。新聞紙を下敷きにすると、塗料の水分で紙が布の裏面に貼り付き、剥がす際に布が破れる事故が起きます。必ずブルーシートや大きめのポリ袋を布の下に敷き詰めて作業を行ってください。