起床時にカラコンが吸い付いてビクともしない時、パニックになって焦って外そうとすること自体が、最大の眼球破壊行為になり得ます。ここで絶対にやってはならないのが、乾いた状態のまま指先や爪で無理にレンズを剥がし取ろうとするNG行為です。
角膜の最表面にある「角膜上皮」は、ラップ1枚ほどの極めて繊細な細胞層です。乾燥して癒着したカラコンを力任せに剥がすと、レンズと一緒に角膜上皮までベリッと剥ぎ取ってしまう「角膜上皮剥離(角膜びらん)」を引き起こします。これは激痛を伴い、眼科での緊急処置が必要となる深刻な事態です。レンズが動かない場合は、以下の救急ステップを遵守してください。
【起きてレンズが外れない時の緊急レスキュー4ステップ】
- ステップ1:まずは絶対に触らず「人工涙液目薬」を数滴点眼する
血管収縮剤や清涼感(メントール)の入った一般目薬ではなく、防腐剤フリーの「人工涙液目薬」またはコンタクト装用専用の潤い目薬をたっぷりと点眼します。手元にない場合は、滅菌精製水か清潔なコンタクト用保存液を用います。水道水で目を洗うのは絶対に避けてください。 - ステップ2:目を閉じて1〜2分間静かに待ち、まばたきを繰り返す
点眼後すぐに触ってはいけません。まぶたを閉じ、目薬の水分がレンズと角膜の隙間に浸透するのをじっくり待ちます。その後、ゆっくりと優しく数回まばたきを行い、レンズが浮き上がるのを促します。 - ステップ3:レンズの端を白目側へ優しく滑らせる
瞳の真ん中でつまもうとせず、人差し指の腹でレンズを下または横の白目ゾーンへスライドさせます。白目部分に移動させることで空気の層が入り、吸着圧が解放されて安全につまみ出せます。 - ステップ4:それでも動かない時は洗面器に張ったぬるま湯の中でまばたきをする
洗面器に清潔な水(またはぬるま湯)を張り、顔を浸けて水中でゆっくりまばたきをすると、水圧と水分によってレンズが自然に離脱することがあります。
これらの手順を試しても数分以上レンズが動かない場合や、視野の曇り・強い激痛がある場合は、無理な自力摘出を諦め、そのまま直ちに眼科を受診してください。