長崎県の陸上競技を語る上で外せないのが、全国屈指の熱量を誇る駅伝ロードレース文化です。かつて県内全域を舞台に数日間にわたって繰り広げられた県下一周駅伝 長崎の魂は、現在の郡市対抗駅伝や各種ロードレース大会へと脈々と受け継がれています。長崎特有の起伏に富んだコースレイアウトは、タフな精神力と戦術的駆け引きを育て、数多くの名ランナーを箱根駅伝や世界舞台へと送り出してきました。
秋から冬にかけて開催される長崎県駅伝競走大会では、全国高校駅伝(都大路)の出場権を賭けて名門校同士の激しい鍔迫り合いが繰り広げられます。チームごとの区間配置の妙やコンディション調整の巧拙が勝敗を左右し、その結果速報は地元メディアやSNS上でも大きな話題となります。
これらの熱戦の中心地となっているのが、諫早市に位置するトランスコスモススタジアム長崎 陸上競技場(長崎県立総合運動公園陸上競技場)です。日本陸連第1種公認の高速トラックを備え、大型ビジョンや充実した補助競技場を擁するこの聖地では、トラックレースから駅伝のスタート・フィニッシュまで、数々の劇的なドラマが刻まれています。