ターンパイク箱根は、日本における道路ネーミングライツ(命名権)の先駆的モデルとしても産業界から高い注目を浴びてきました。東洋ゴム工業(TOYO TIRES ターンパイク)、マツダ(MAZDA ターンパイク箱根)を経て、2018年3月より産業用エアーツールや塗装機器・コンプレッサの大手メーカーである「アネスト岩田株式会社」が命名権を取得し、現在に至ります。
一見すると一般消費財とは距離のある産業機械メーカーが道路のスポンサードを継続している背景には、モータースポーツ支援や「モノづくり・走りの楽しさ」を通じたブランド認知拡大という明確な戦略があります。現地スカイラウンジでは塗装技術を体感できるブース展示や地域共生イベントが定期的に展開され、単なる看板の掛け替えにとどまらない価値創造が行われてきました。
また、同地は全国のカークラブやオーナーズクラブによる「オフ会(ファンミーティング)」の聖地としても機能しています。広大な駐車場を利用した公式・公認イベントが頻繁に開催される一方、施設側とユーザー側の双方で「空ぶかしの禁止」「一般利用客への配慮」「ゴミの持ち帰り」といったマナー向上への取り組みが継続され、健全なクルマ文化の育成拠点として社会学的にも興味深いコミュニティが形成されています。