結論から明かすと、話題を呼んだ泊まれる本屋 心斎橋(BOOK AND BED TOKYO 心斎橋)はすでに閉店しており、現在は営業していません。旅行予約サイトや公式の宿泊予約エンジンをいくら探しても空室が出てこないのは、一時的な休館ではなく施設自体が完全に撤退したためです。
心斎橋筋商店街からほど近いビルのワンフロアに足を踏み入れると、天井まで届く巨大な本棚が出迎えてくれた光景は、もはや現地には残されていません。かつて国内外のバックパッカーやカルチャー感度の高い若者で埋め尽くされていたフロントロビーはすでに別用途へと転換されており、往時の面影を探すことは困難な状態です。
「大阪旅行の定宿にしようと思っていた」「あの独特の薄暗い読書空間をもう一度体験したかった」と惜しむリピーターの声は今なおネット上に散見されます。なぜあれほどの熱狂を生み出した旗艦拠点が、人知れず撤退へと追い込まれたのでしょうか。その真相を紐解くには、当時の観光業界を襲った未曾有の荒波と、運営サイドが直面した財務構造の変化に目を向ける必要があります。