作品の核心に迫ると、本作は一筋縄ではいかないSFサスペンスの真骨頂を見せつける。タイトルに刻まれた数値「3 ルート 2」は、作中に登場する多次元空間の特異点を指し示しているという。過去と現在、そして並行する現実が交錯する迷宮。作中に散りばめられた微細な伏線は、初見での解読を完全に拒絶する。
極秘に入手したストーリーの結末に関する情報によれば、クライマックスの30分で観客が信じていた前提がことごとく覆される。主役が辿り着く真相、それは絶望か希望か。人間の意識の限界を問うラストシーンは、鑑賞後も長い余韻と激しい議論を呼ぶはずだ。