2000年代初頭、社会現象となったドラマ『池袋ウエストゲートパーク』で窪塚洋介が演じた「キング」ことタカシの存在は、当時の若者文化に壊滅的なほど強烈なインパクトを与えた。脱力しながらも鋭い眼光、そして肩まで伸びたラフなロングヘア。従来の型にはまった「格好よさ」を軽々と打ち砕くスタイリングは、瞬く間に全国のストリートへと波及した。
さらに映画『GO』で日本アカデミー賞主演男優賞を史上最年少で受賞した際、彼が放ったピュアさと危険なまでの鋭気は、そのヘアスタイルとともに人々の脳裏に深く刻み込まれた。無造作でありながら計算し尽くされた佇まいは、まさにあの時代そのものを体現していたと言える。