波紋の修行を極め、聖者としての佇まいすら見せていたストレイツォ。彼がなぜ仲間を裏切り、石仮面をかぶって吸血鬼化するという暴挙に出たのか。その理由は極めて人間的であり、生々しい「老いへの恐怖」だった。波紋の呼吸法は若さを保つ効果を持つが、不老不死ではない。歳月が経つにつれて忍び寄る肉体の衰えに対し、彼の心は耐えきれなくなったのだ。
かつて共に戦った宿敵ディオ・ブランドーが見せた、圧倒的で永遠の若さと力。心の奥底でその魅力に狂わされていたストレイツォは、ついに自ら仮面を被る決意をする。波紋使いとしての誇りや教えをすべて投げ打ち、かつての仲間の血を浴びてまで得た若さだったが、その裏切りが生んだドラマは読者に深い強烈な爪痕を残した。