この異色のキャラクターがここまで強烈な存在感を放つようになった背景には、制作陣の並々ならぬ情熱がある。双葉社から刊行された原作コミックのコマ割りや心理描写をベースに、アニメーション制作を手掛けたシンエイ動画のスタッフ陣が映像美と音響効果を緻密に構築した。
特にアニメ版における「間」の取り方と影の表現は秀逸だ。カメラワークを低く抑え、登場人物の恐怖の表情をクロースアップで捉える演出は、本格的なホラー映画そのもの。長年培われた制作技術と妥協のない演出力が、この怪異をただのウケ狙いではない「本物のトラウマ」へと進化させた要因である。