焼肉すだくが他社に真似できない価格競争力を維持できる理由は、運営母体である株式会社総合近江牛商社の構造にあります。同社は単なる外食店舗の運営にとどまらず、滋賀県内の生産牧場との強固なパートナーシップ、食肉加工センターとの直接連携を行う「六次産業化モデル」を構築しています。
一般的な流通では、生産者から仲卸、問屋、加工業者を経て飲食店舗へと肉が届くため、中間マージンが発生します。しかし同社では、滋賀本店を開業した当初から産地直送のサプライチェーンを確立。ホルモンなどの鮮度が命となる内臓肉も、屠殺から極めて短いリードタイムで各店舗へ配送する仕組みを整えました。
また、郊外ロードサイドを中心とした出店戦略により、都心繁華街に比べて固定費(賃料)を大幅に抑制。浮いたコストを仕入れ原価と米・タレの品質向上に再投資することで、「大衆価格でありながら本物の近江牛を味わえる」という独自のポジショニングを確立したのです。