洞川温泉エリアの観光を語る上で欠かせないのが、カルスト地形が育んだ豊かな天然水と、地底に広がる非日常空間、そしてその恵みから生まれる食文化です。
環境省の「名水百選」にも選定されている名水「ごろごろ水」は、鍾乳洞の奥深くから湧き出るミネラル豊富な超軟水。車で訪れる観光客で連日賑わう天川村 ごろごろ水 採水場では、駐車料金(維持管理協力金)を支払うことで、専用給水ノズルからポリタンク等へ新鮮な湧き水を直接汲むことができます。現地で汲みたての水を口に含めば、雑味のないまろやかな甘みに驚かされるはずです。
地下探検としては、対照的な個性を持つ2つの鍾乳洞が競い合っています。昭和8年に発見された関西屈指の規模を誇る洞窟へは、レトロ可愛い面不動鍾乳洞 モノレール(どろっこ)に乗って急斜面を登ります。洞内は年間を通じて約8〜10℃に保たれ、ライトアップされた鍾乳石が幻想的な造形美を見せます。一方、探検感をより強く味わいたいなら、急傾斜の山林を力強く登る五代松鍾乳洞 トロッコがおすすめ。ヘルメットを着用してガイドの案内で入洞するスタイルは、冒険心を刺激してやみません。
散策の合間に楽しみたい洞川温泉 食べ歩き グルメの主役は、名水で作られる「名水とうふ」です。大豆の甘みが際立つ冷奴や厚揚げの揚げたてを店先で味わえるほか、吉野葛を用いた上品なくず餅、香ばしく焼き上げられた鮎やアマゴの塩焼き、さらには古くから修験者の胃腸薬として重宝されてきた伝統の和漢胃腸薬「陀羅尼助丸(だらにすけがん)」の老舗巡りなど、知的好奇心と胃袋を同時に満たすコンテンツが凝縮されています。