インターネットの検索コミュニティにおいて、「ハガネの女 打ち切り 理由」というキーワードが長年検索され続けています。しかし、当時の公式発表や放送データを精査すると、事実とネット上の噂には乖離が存在します。
まず、2010年のseason1が全7話で終了した点についてですが、これは決して不人気による打ち切りではありません。放送枠であったテレビ朝日「金曜ナイトドラマ」枠は通常8〜9話構成が多いものの、同年6月に開催された「2010 FIFAワールドカップ 南アフリカ大会」の中継編成スケジュールが事前に組まれていたための計画的な話数短縮でした。実際、深夜帯としては異例の平均視聴率10.3%を記録し、その高評価を受けて翌年のゴールデン枠(木曜ドラマ)での続編へと昇格しています。
では、なぜ打ち切り説が定着したのか。その要因は『season2』第1話における設定と描写を巡る社会的議論にあります。season2では、タイからの転校生「タオ」を巡るいじめ問題が描かれましたが、その描写に対して在日外国人支援団体や視聴者から抗議が寄せられる事態が発生しました。制作側は公式に謝罪し、以後のエピソードで配慮を行う対応を取りました。この騒動のインパクトが視聴者の記憶に強く残り、「問題が起きて打ち切られたのではないか」という誤った憶測が後年まで一人歩きすることになったのが真相です。