iPhoneの電源ボタンをいくら長押ししても電源が切れず、Siriが「ご用件は何でしょうか?」と応答してしまう現象は、故障でもOSの不具合でもありません。AppleがiPhone X以降に推し進めたUI(ユーザーインターフェース)の設計思想の大転換によるものです。
ホームボタンが廃止されたことで、それまでホームボタンの長押しに割り当てられていたSiriの起動トリガーが、右側のサイドボタンへと集約されました。日常的に頻度の高い音声アシスタントやApple Payのスムーズな呼び出しを最優先し、誤操作による意図しないシャットダウンを防ぐため、電源オフの操作体系は「2つ以上のボタンの同時押し」へと再設計されました。
機種別の正式な電源オフ手順は、以下の通り完全に二分されています。
■ Face ID搭載モデル(iPhone X以降・最新モデルまで共通)
1. 本体の右側にある「サイドボタン」と、左側にある「音量調節ボタン(上げる、または下げるのどちらか片方)」を同時に2秒以上長押しする。
2. 画面上部に現れる「スライドで電源オフ」のバーを右方向へスワイプする。
3. 画面が完全に消灯し、電源が遮断されるまで約30秒待機する。
■ ホームボタン搭載モデル(iPhone SE第2・第3世代、iPhone 8以前)
1. 本体のサイドボタン(または上部のトップボタン)を単体で長押しする。
2. 表示された「スライドで電源オフ」をスワイプする。
片手で音量上ボタンとサイドボタンを強く握り込むと、誤ってスクリーンショットが撮影されてしまうことがあります。電源を切りたいときは、「音量を下げるボタン」と「サイドボタン」を一息置いてしっかり押し続けると、誤撮影を防ぎながらスムーズに電源スライダーを呼び出せます。