日の丸亭を語るうえで絶対に外せない看板メニューが、名物「から揚げ弁当」です。SNSやグルメサイトの口コミで「日の丸亭 メガ唐揚げ」「物理的にフタが閉まっていない」と評されるそのビジュアルは、一度見たら忘れられない衝撃を与えます。
一般的な弁当容器の中央に、巨大な鶏肉の塊が4個から5個、山のように積み上げられています。容器のフタは完全に浮き上がり、蒸気を逃がすための換気口どころか、もはや唐揚げの上に帽子のように乗せられ、十字に留められた輪ゴムだけでかろうじて固定されている状態です。手渡された瞬間に伝わるズシリとした重量感は、一般的なコンビニ弁当の1.5倍から2倍近くに達します。
その魅力はボリュームだけではありません。現場で長年親しまれる理由は、濃厚でパンチの効いた秘伝の下味にあります。ニンニクと生姜を効かせた濃口醤油ダレにじっくり漬け込まれた鶏肉は、高温の油で揚げられることで外側はバリッと香ばしく、内側は肉汁があふれるほどジューシーに仕上がっています。衣は片栗粉のザクザク感が際立ち、冷めても脂っこさを感じさせない絶妙なバランスを保っています。
「日の丸亭」という屋号が示す通り、白米の真ん中に梅干しがちょこんと乗ったご飯スペースも十分な量がありますが、唐揚げ1個でご飯が半分消えてしまうため、多くの常連客は「ご飯大盛り」や「特盛り」を注文します。さらに店舗によっては、甘酢とタルタルが絡むチキン南蛮弁当、昔ながらののり弁当、特製ダレの焼肉弁当など、多種多様なメニュー展開で地域住民の胃袋を支えています。