この病気の認知度を日本国内で劇的に高めた決定的な契機は、安倍晋三元首相の存在にほかならない。第一次内閣の退陣時には病名への理解不足から心ない批判を浴びることもあったが、その後の薬物療法の進歩を経て劇的な寛解を果たし、再登板を達成した経緯は多くの国民に強い強烈な記憶を残した。
国家の舵取りを担うトップ政治家が自らの病態を隠さず明かしたことで、芸能界やスポーツ界でも公表のハードルが下がった。隠す必要のない病気であるという認識が定着し始め、苦しみを発信することが周囲の理解や支援の輪を広げる第一歩となっている。