ベテランとなってからも、彼の探求心は留まることを知らなかった。近年、特に若年層や映画ファンの間で大反響を呼んだのが、特撮ドラマへの出演だ。異色作として知られる『仮面ライダーアマゾンズ』では、物語の核心を握る重要人物を怪演。淡々としながらも深い狂気を孕んだ演技は、作品全体のダークな世界観を一層引き締め、大人向けの配信ドラマという新境地を切り拓いた。
また、大ヒット映画『シン・ゴジラ』への出演も忘れがたい。巨獣の脅威に晒される政府官僚や関係者の緊迫した空気のなか、短時間の登場でありながら強烈なインパクトを残した。特撮やSFという非日常の世界観であっても、彼が画面に登場した瞬間に現実的なリアルと重厚な気品が宿る。それこそが、映画監督たちが彼を起用したくなる最大の理由だった。