紅葉期や休日には多くの人で賑わう八瀬エリアだが、作品の持つ静謐な空気を肌で感じるなら、時間帯の選択が決定打となる。狙い目は平日の早朝7時台から8時台前半。出町柳駅から発車する始発寄りの列車で訪れれば、比叡山から吹き下ろす朝霧に包まれた神秘的な駅舎をほぼ独占状態で味わうことができる。
日中のピークタイムを避け、午前中に駅周辺の散策と高野川沿いのロケ地巡りを済ませ、昼前にはケーブルカーで比叡山頂へ抜けるか、逆方向の貴船・鞍馬方面へシフトするルートが最も効率的だ。混雑のストレスを完全に回避し、映画の登場人物と同じ澄んだ空気を吸い込むための鉄則である。