「ナス料理を作るとフライパンの油をすべて吸い尽くしてしまい、追い油をしてカロリーや胃もたれが気になる」という悩みは後を絶ちません。前述の通り、ナスの内部には無数の空気の隙間があるため、油の中にそのまま投入すると毛細管現象によって油をスポンジのように吸い上げてしまいます。
この油の過剰吸収を物理的に遮断するための決定的なテクニックが、加熱前の電子レンジ下処理です。切ったナス全体に小さじ1程度の少量のサラダ油やごま油をあらかじめ手で薄く絡め、耐熱ボウルに入れてラップをかけ、600Wの電子レンジで1分30秒〜2分加熱します。
マイクロ波によってナス内部の水分が水蒸気となり、海綿状組織の空洞をあらかじめ潰してしんなりさせます。内部の空洞が失われたナスは、フライパンで炒めても外から油を吸い込む余地がありません。日本調理科学会などの検証データでも、事前のレンジ加熱によって通常の油炒めと比較して吸油率を40%〜50%程度カットできることが実証されています。ヘルシーに仕上がるだけでなく、炒め時間を半分以下に短縮できる実用的なアプローチです。