1メートルを超える爪が指先に連なっている状態では、私たちが当たり前に行っている動作のすべてが困難を極めます。日常生活をどのように送っているのか、その実態は驚くべき工夫と忍耐の連続です。
【衣服の着脱とファスナー問題】
ボタンやジッパーのある衣服を自力で着脱することは不可能です。ダイアナ氏はゆったりとしたワンピースやスカートを選び、ファスナーの開閉は家族に頼むか、フック状の道具を活用しています。うっかり爪を引っ掛けると激痛が走り、根元から爪が剥がれる危険があるため、着替えには細心の注意が払われます。
【食事とトイレの衛生管理】
食事の際はフォークやスプーンを指の腹ではなく、手のひら全体や指の付け根で挟み込むようにして持ちます。スナック菓子などを食べる際も、爪先が口や目に入らないよう慎重に運ばなければなりません。トイレの後は一般的なペーパーの使用が困難なため、温水洗浄便座を最大限に活用し、特別なサポート器具や家族の介助を受けながら衛生状態を保っています。
【運転の断念と睡眠時の工夫】
車を運転する際、ハンドルを握ると爪が窓やダッシュボードに激突するため、ダイアナ氏は運転免許を返納しました。また、就寝中も寝返りを打って爪を折ってしまわないよう、両手をベッドの外側に垂らすか、専用のクッションの上に並べて固定した状態で眠りにつきます。