村田製作所といえば、長年にわたりAppleサプライチェーンの中核としてiPhoneをはじめとするプレミアム端末の小型化・高性能化を牽引してきた歴史を持つ。髪の毛の断面よりも遥かに小さい「0201サイズ(0.25×0.125mm)」などの超極小MLCCで磨き抜かれた材料技術と量産ノウハウは、同社の揺るぎない競争優位性の源泉だ。
だが、現在の同社ポートフォリオはよりダイナミックな進化を遂げている。スマートフォン市場の成熟を見据え、収益の柱を自動車、通信インフラ、エネルギー関連へと巧みに分散。超小型化技術を今度は「大容量・高耐久」の車載領域へフィードバックすることで、モバイルとモビリティの双方で他社を圧倒する二刀流の供給体制を完成させた。