かつて女子アナブームの震源地として一時代を築いた株式会社フジテレビジョンをはじめとする地上波各局は、コンプライアンスや報道機関としての矜持から、局員の露出に極めて慎重な姿勢を取り続けてきた。しかし、その潮目を大きく変えたのがインターネットテレビ局「ABEMA」をはじめとする配信プラットフォームの台頭だ。
ABEMA専属アナウンサーたちの自由闊達な活動やSNSをフル活用した自己発信は、地上波キー局の保守的な体質に強烈なプレッシャーを与えている。生配信やオンデマンド番組では、アナウンサー個人のキャラクターや素顔が視聴者獲得の決定打となる。固定概念にとらわれない柔軟な露出戦略は、旧来のテレビ放送業が抱えていたタブーを内側から崩壊させつつあるのだ。