「自分は加糖タイプではなくプレーン(無糖)を選んでいるから太るはずがない」と考えるのは早計です。無糖ヨーグルトでも太る理由には、三大栄養素の組成とホルモン分泌に関わる明確な生化学的理由が存在します。
一般的な全脂無糖ヨーグルト100g中には、糖質量が約4.5〜5.0g、脂質が約3.0〜4.0g含まれています。1パック(400g)を2日で消費する習慣がある場合、毎日無自覚に約10gの糖質と約7g前後の動物性脂質を摂取している計算になります。さらに、プレーンの酸味を和らげるために蜂蜜(大さじ1杯で約65kcal・糖質17g)やグラノーラ、ドライフルーツをトッピングすれば、デザート1皿分に匹敵する高糖質・高脂質食へと変貌します。
見落とされがちなのが、乳製品特有のインスリン分泌刺激(インスリノトロピック効果)です。乳清(ホエイ)タンパク質に含まれる分岐鎖アミノ酸(BCAA)は、血糖値を急上昇させないにもかかわらず、膵臓からのインスリン分泌を強く促進する性質があります。インスリンは別名「肥満ホルモン」とも呼ばれ、血中のエネルギーを脂肪細胞へ溜め込む働きを強化するため、ヨーグルトのカロリーと脂質過多が重なることで、体脂肪が蓄積しやすい代謝環境が作られてしまいます。