旧水戸街道には、起点となる千住宿から終点の水戸宿までの間に合計20の宿場が置かれました。各宿場町は、本陣・脇本陣・問屋場・旅籠などが整備され、人馬の継立拠点として機能していました。全体の行程を把握しやすいよう、現在の自治体と対応させた宿場町一覧を整理します。
【旧水戸街道・全20宿一覧】
1. 千住宿(東京都足立区) - 日光街道との分岐点
2. 新宿[にいじゅく](東京都葛飾区) - 中川の渡し場を控えた宿場
3. 松戸宿(千葉県松戸市) - 江戸川の松戸の渡しと水戸藩ゆかりの地
4. 小金宿(千葉県松戸市) - 本土寺や東漸寺の門前町としても繁栄
5. 我孫子宿(千葉県我孫子市) - 手賀沼を望む風光明媚な宿場
6. 取手宿(茨城県取手市) - 利根川を渡った常陸国の玄関口
7. 藤代宿(茨城県取手市) - 小貝川の手前に位置する平坦な宿場
8. 若柴宿(茨城県龍ケ崎市) - 松並木の面影を色濃く残す小宿
9. 牛久宿(茨城県牛久市) - 牛久沼の東岸を通る静かな旧道区間
10. 荒川沖宿(茨城県土浦市) - 土浦の手前に位置する農村地帯の宿
11. 中村宿(茨城県土浦市) - 短い区間で土浦城下へと接続
12. 土浦宿(茨城県土浦市) - 土浦藩9万5千石の城下町であり街道随一の規模
13. 中貫宿(茨城県土浦市) - 土浦と府中の間を結ぶ中継地
14. 稲吉宿(茨城県かすみがうら市) - 落ち着いた町並みが残る宿場
15. 府中宿(茨城県石岡市) - 常陸国府が置かれた古代からの要衝
16. 竹原宿(茨城県小美玉市) - 園部川沿いに位置する静かな宿
17. 片野宿(茨城県石岡市周辺) - 宿場機能を分担した合宿
18. 小幡宿(茨城県東茨城郡茨城町) - 涸沼川水系に近い緑豊かな宿場
19. 長岡宿(茨城県東茨城郡茨城町) - 水戸城下への最終中継拠点
20. 水戸宿(茨城県水戸市) - 水戸徳川家35万石の大城下町
ルートマップを俯瞰すると、街道は平坦な関東平野を北東へと一直線に進むのではなく、利根川や小貝川、霞ヶ浦水系の湿地帯を巧みに避けながら微高地を選んで敷設されていることがわかります。この地形配置こそが、現代のウォーキングでも歩きやすさを実感できる大きな理由となっています。