祖父が築き上げたあまりにも巨大で歪んだ名声。その重圧を背負って育ったのが、孫であるZeebraだった。富裕層の家庭環境でありながら、常に「横井の孫」というレッテルがつきまとった。
少年時代に直面した一族の失脚と世間からの苛烈なバッシング。そこからの逃避であり、唯一の救いとなったのが、当時日本に上陸しつつあったヒップホップだった。彼は自らの意思で音楽業界へと飛び込み、マイク一本で生きていく道を選ぶ。
恵まれた環境を捨て、ゼロからストリートの叩き上げとしてスキルを磨いた。祖父の威光に頼るどころか、その影を払拭するための壮絶な闘いが彼の音楽の原動力となったのだ。