ヨプの王豚塩焼がこれほどまでに人々を惹きつける最大の要因は、計算し尽くされた調理システムと独自の食べ方にあります。
まず圧倒されるのが、テーブルに運ばれてくる厚さ3.5cmの極厚肉です。一般的なサムギョプサルの厚みが1cm前後であるのに対し、3倍以上の厚みを持つステーキのような塊肉が鉄板の上に鎮座します。この極厚肉を最高の状態で提供するため、同店では専門の焼き技術を習得したスタッフが目の前ですべて焼き上げる「フルサービススタイル」を徹底しています。
スタッフは非接触型の赤外線温度計を使い、鉄板の表面温度が肉の表面を一瞬でメイラード反応させ肉汁を閉じ込める最適温度「220度」に達したことを確認してから肉を投入します。外側はカリッと香ばしく、中は驚くほどふっくらとジューシーに仕上がるのは、この厳密なオペレーションがあるからこそです。
さらに、焼き上がった熟成肉を引き立てる名脇役が行者ニンニク(ミョンイナムル)です。韓国の鬱陵島(ウルルンド)特産として知られる行者ニンニクの醤油漬けは、甘酸っぱく爽やかな風味が特徴。上質な脂が乗ったサムギョプサルを行者ニンニクでくるりと巻き、特製のアンデス塩やワサビを少量添えて口に運ぶと、豚肉の重さを一切感じさせない極上のマリアージュが完成します。新鮮なサンチュやエゴマの葉、パジョリ(ネギサラダ)などの付け合わせも充実しており、一口ごとに異なる味わいを楽しめる構成になっています。