日米のビジネスコミュニケーションを心理的・社会学的な視点から分析すると、日本人が「and so on」を使いすぎてしまう根本原因には、「心理的境界線(バウンダリー)」と「察しの文化(ハイコンテクスト)」の混同が存在します。
日本的な職場環境では、細部まで列挙しきらずに「〜など」とぼかすことが、相手に対する「ご想像にお任せする謙虚さ」や「余白を残す配慮」として機能することがあります。しかし、多国籍な人材が交錯するグローバル環境では、境界線が曖昧な言葉は単なる「業務のグレーゾーン」とみなされ、トラブルの温床となります。
向いている人・使うべき場面(使用が許容されるケース)
- 対面やオンライン通話での気軽なブレインストーミング:スピード感が求められ、同僚間で共通認識が100%共有されている口頭のディスカッション。
- 重要度の低い雑談チャット(SlackやTeams等):「週末に掃除や洗濯など(cleaning, laundry, and so on)をしていた」という私的な報告。
慎重になるべき人・回避すべき場面(使用を避けるべきケース)
- 新規クライアントや外部ステークホルダーへの提案・見積書:対応可能な業務内容の末尾に「and so on」を置くと、契約外の業務まで都合よく要求されるリスクを招く。
- 社内の上層部・役員に対する公式な成果報告:具体的に何を完遂したのかが数値や項目で把握できず、マネジメント層からの評価を損なう原因となる。
- 英文レジュメ(職務経歴書)のスキル欄:自己PRで「Managed Python, SQL, and so on」と書けば、自身の専門性を自ら否定しているのと同義になる。