女優としての成功と並行して、寺島まゆみは歌手活動においても唯一無二の輝きを放ちました。ビクター音楽産業(現・JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント)などからリリースされたレコード群は、昭和歌謡史における隠れた名盤として語り継がれています。
中でも1982年にリリースされたシングル『ロックンロール・タイフーン』は、彼女のパンキッシュでキュートなボーカルと疾走感あふれるビートが融合した傑作として知られています。作詞・作曲陣の贅沢な布陣と、アイドル歌謡の枠に収まらない骨太なガレージ・ロック調のサウンドは、発売当時から音楽通の間で話題を呼びました。
近年の世界的なシティポップ・昭和歌謡ブームや和モノDJカルチャーにおいて、彼女のアナログレコードは高額で取引されるコレクターズアイテムとなっています。女優の企画モノという先入観を完全に覆すハイレベルな楽曲群は、若い世代のリスナーをも魅了し続けています。