現地での聞き取り取材やSNS、地元コミュニティにおける発言を検証すると、イオン鳥羽店に対する市民の複雑な胸中が浮かび上がってきます。
「ハローの専門店が次々と閉まり、空きスペースが目立つようになった時は本当に寂しかった。でも、食品フロアがなくなったら毎日の買い物ができなくなる」(70代・大明東町在住女性)
「若い世代は車で伊勢のララパークやみたすの湯周辺へ買い物に行ってしまう。鳥羽ハローは昔の思い出が詰まった場所だからこそ、現代のニーズに合わせたコンパクトな形でも残ってほしい」(40代・市内自営業男性)
地域社会学の観点から見ると、地方都市における商業施設の衰退は単なる「買い物の不便」にとどまりません。近所の人と言葉を交わすコミュニティの場が消失することで、高齢者の社会的な孤立を招く「買い物難民(フードデザート)問題」に直結します。イオン鳥羽店が果たしている役割は、経済的合理性以上の「地域福祉の防波堤」となっているのです。