前兆を感じた瞬間に取るべき最優先の行動は、プライドを捨ててその場にしゃがみ込むことだ。可能であれば、床に横たわって足を少し高く持ち上げるのがベストである。頭の位置を心臓や下半身よりも低くすることで、重力を利用して脳への血流を瞬時に確保できる。
もし外出先の公衆トイレ個室であっても、床の汚れを気にして無理に立ち上がろうとしてはいけない。意識を失って硬い便器や床に頭を強打するリスクに比べれば、床に寝そべることなど些細な問題だ。また、両手を組んで強く引っ張り合う、太もも同士を強く押し付けるといった動作(等尺性運動)も、血圧を一時的に上昇させて失神を防ぐ有効な応急処置となる。