体質的なアプローチを取り入れる際、耳鼻咽喉科の臨床現場でも頻繁に処方されているのが東洋医学に基づく漢方薬です。特に漢方薬(小青竜湯・麻黄附子細辛湯)の2大処方は、寒暖差アレルギーの治し方において頼もしい選択肢となります。ただし、自身の「証(体質)」に合致していなければ効果を発揮しません。
① 小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
体内における水分代謝の滞り(水毒)を改善し、鼻粘膜の過剰な水分分泌を抑える処方です。体力がある中等度以上の体質で、うすい水のような鼻水が止まらず、くしゃみを連発するタイプに適しています。配合生薬の「麻黄(マオウ)」が交感神経を刺激して粘膜の腫れを緩和します。胃腸が弱い方や高血圧のある方は慎重な投与が求められます。
② 麻黄附子細辛湯(まおうぶしさいしんとう)
冷えが顕著で、体力が低下している「虚証」タイプに劇的な効果を発揮します。手足や腰が常に冷えており、寒冷刺激を受けるとすぐに鼻水が出る高齢者や冷え性の女性に最適です。「附子(ブシ)」が身体の芯を芯から温め、自律神経の急激な失調を和らげます。小青竜湯を飲んで胃もたれした経験がある方でも安心して継続しやすい特徴を持ちます。
専門医への耳鼻咽喉科の受診目安としては、「水様性鼻汁が2週間以上続いて睡眠や仕事に支障をきたしている場合」「市販薬を1週間使っても変化がない場合」「透明だった鼻水が黄色や緑色に変化し副鼻腔炎の併発が疑われる場合」が明確な受診サインです。