インターネット上の掲示板やSNSでは、「上下関係が厳しいのではないか」「競技の実績がないと馴染めないのではないか」といった極端な言説が見受けられます。しかし、現場の生の声を取材・検証すると、実態は大きく変化しています。
かつて存在した過度な年功序列や不合理な規律は、近年のコンプライアンス遵守の徹底やスポーツ指導の近代化によって大幅に是正されています。全日本級の選手が多数在籍する伝統的な部活動では厳格な規律が維持されているものの、それはプロフェッショナルとしての競技力向上に向けた規律であり、理不尽な拘束ではありません。
スポーツ社会学の観点から見ると、多摩キャンパスのような空間は、共通の身体言語と目標意識を持つ若者が集う「価値観共有型の共鳴空間」として機能しています。一般的な大学のような自由気ままで華やかなキャンパスライフを求める人には物足りなく映る場合がありますが、同じ競技や救急救命という過酷な現場を目指す仲間同士の間には、卒業後も長く続く強い信頼関係が構築されています。