ホットパンツのトレンド変遷は、社会の気分や美意識の揺らぎと正確に連動しています。
1970年代の一大ブームが落ち着いた後、1990年代末から2000年代前半にかけて訪れたのが「Y2K」と呼ばれるギャルカルチャーの隆盛です。安室奈美恵をはじめとするポップアイコンの影響により、ローライズのマイクロデニムショーツに厚底ブーツを合わせるストリートスタイルが定着しました。
そして2026年現在のシーンにおいて最も注目すべき潮流が、ホットパンツのメンズ着こなしの拡大です。欧米のトップメゾンがメンズコレクションで股上浅めのショート丈ボトムスを相次いで発表したことを受け、K-POPアーティストや高感度なストリート層が積極的に取り入れ始めています。
男性が着用する場合、フェミニンなセクシーさを強調するのではなく、1970〜80年代のレトロなランニングスタイルやアウトドア・アスレジャーの文脈で解釈されます。ボックスシルエットのシャツやトラックジャケットを羽織り、足元にはローファーやボリュームスニーカーを合わせることで、クリーンかつスポーティに昇華するスタイリングが支持を集めています。