今回の取材で最も大きな収穫となったのが、試映会バージョンから泣く泣くカットされた「幻の未公開シーン」の存在だ。関係者の証言により、その衝撃的な内容が明らかになった。
カットされたのは、物語の結末を大きく示唆する約3分半のラストカット。深い霧の中にポツンと置かれた1本の古びた電話ボックスと、そこから流れる微かな環境音。是枝監督は「観客の解釈を限定しすぎる」との理由で劇場最終版からのカットを決断したが、この未公開シーンこそが作品全体の謎を解き明かす重大な暗号となっていた。映画ファンにとって、この欠落したピースの全貌は喉から手が出るほど知りたい裏側に違いない。