倉見駅における新幹線新駅構想の歴史と経緯は、1990年代の神奈川県総合計画策定期にまで遡ります。新横浜駅と小田原駅の間(駅間距離約51km)に位置する寒川町倉見地区は、東海道新幹線とJR相模線が立体交差する唯一のポイントであり、広域交通の結節点として白羽の矢が立ちました。
しかし、JR東海はこれまで「東海道新幹線の過密ダイヤ上、現行での途中駅新設は極めて困難」との見解を示してきました。ここで決定的な鍵を握るのがリニア中央新幹線の開業です。リニア開業によって東海道新幹線の「のぞみ」本数が再編され、線路容量に余裕が生まれて初めて「ひかり」「こだま」が停車する新駅の検討土台が整うというシナリオです。リニアの工事工程を見据えつつ、地元自治体はJR東海との対話と調査要望を粘り強く継続しています。