エアコンのコンプレッサーとは?冷えない原因と修理費用・寿命の真実

エアコンのコンプレッサーとは?冷えない原因と修理費用・寿命の真実

エアコンのコンプレッサーとは?冷えない原因と修理費用・寿命の真実について押さえておきたい 理由を厳選して解説いたします。

コンプレッサーの機能不全は、ある日突然完全停止するケースだけでなく、段階的な警告サインを発しながら死に至るケースが大半を占めます。日常のわずかな変化を見逃さないことが、被害拡大を防ぐ防波堤となります。

代表的なエアコンのコンプレッサー故障症状として、まず挙げられるのが「送風ファンは回っているのに、室外機全体から漂う温風が全く熱くない」という状態です。室内機の吹き出し口に手を当てても、室温と同じ風が吹き出すだけであれば、冷媒の圧縮が正常に行われていません。さらに重篤化すると、エアコンの電源を入れた数分後に室外機から「カチッ」とリレーが作動する音がした直後、システム全体がエラー停止し、リモコンにエラーコードが点滅表示されます。これは、焼き付きや過負荷によってエアコン室外機のコンプレッサーが回らない状態を検知した保護回路が、火災や回路破壊を防ぐために強制シャットダウンをかけている状態です。

聴覚で察知できる異常としては、運転音の劇的な変化があります。特に注意すべき異音パターンは以下の3種類に大別されます。

1. 「カラカラ」「ガラガラ」という硬質な打撃音
コンプレッサー内部のシリンダー、ピストン、あるいはスクロール羽根といった金属摺動部が摩耗・破損し、内部で物理的に衝突しているサインです。経年劣化によるベアリングのガタつきや、潤滑用コンプレッサーオイルの劣化・枯渇が原因で発生します。この段階に達したコンプレッサーの延命は不可能です。

2. 「ブーン」「ウー」という重低音の唸り音
モーターに電気は流れているものの、機械的なロックや始動コンデンサ(キャパシタ)の容量抜けにより、回転を立ち上げられずに過大電流が流れている状態です。室外機カバーを激しく共振させるほどの重低音を発したのち、過負荷保護装置(サーマルプロテクタ)が作動して停止するサイクルを繰り返します。

3. 「キーン」という金属擦過を伴う超高周波音
インバーター駆動による高周波スイッチングノイズを超え、耳を刺すような甲高い金属鳴きが発生している場合、高速回転するベアリングの油膜切れや偏芯運動が疑われます。

佐々木 一輝
著者

佐々木 一輝

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。