厨房とカウンターのそれぞれに固有のハードルが存在します。現場検証とスタッフの口コミ評判から、具体的な負担の実態を分析します。
過酷な「キッチン調理」と油汚れ・体感温度
キッチン調理のきつさの象徴といえるのが、揚げ場と炒め場が放つ熱気と油の匂いです。から揚やチキン南蛮、ロースカツなどの人気商品は絶え間なくオーダーが入るため、大型フライヤーの前に立ち続けなければなりません。夏場になると厨房内の室温が35度を超える現場も珍しくなく、熱気との戦いになります。
さらに勤務後の油汚れも負担のひとつです。制服や髪、肌に油の微粒子が付着するため、「バイト終わりには独特の揚げ油の匂いが染みつく」「帰宅後すぐにシャワーを浴びないと落ち着かない」といった手記が多く見られます。また、閉店作業におけるフライヤーの油抜きや床磨き、換気ダクトの清掃は力仕事であり、手荒れに悩まされるスタッフも少なくありません。
カウンターを襲う「レジ接客と注文ミス」の恐怖
一方、レジ接客を担当するカウンター業務も決して楽ではありません。ほっともっとでは「ライス大盛り」「もち麦ごはん変更」「おかずのみ」「タレ別添え」など、カスタマイズのバリエーションが豊富です。さらに期間限定キャンペーンのクーポン適用や各種キャッシュレス決済、ポイント付与のオペレーションが重なります。
繁忙時に最も恐れられるのが注文ミスや受け渡し間違いです。店頭で行列ができているプレッシャーの中、袋詰めする弁当の個数や付属のソース(から揚スパイス、タルタルソース、ステーキソースなど)の入れ忘れが発生すると、お客様からの厳しいクレームに直結します。感情労働としての負荷とスピード精算の板挟みになる点が、接客担当者の離職理由として浮上しています。