シャッターを押す瞬間に、あえてスマートフォンを軽く振る。あるいは、夜間の街灯の下でフラッシュを直射し、白飛びさせる。こうした「失敗の演出」が、今や高度な表現手法として確立された。静止画でありながら、まるで短い動画のワンフレームを切り取ったかのような躍動感が支持されている。
このトレンドにおいて重要なのは、洗練された構図をいかに「台無しにするか」という逆説的なアプローチだ。きれいに整列して並ぶのではなく、お互いの肩に無造作に寄りかかったり、フレームアウトギリギリの位置に立ったりする。不完全さの中にこそ、真実味があると若者たちは信じている。