「大手ポータルサイトの天気では曇りだったのに、スタートホールから本降りになった」という事態が起きる背景には、気象予測モデルの解像度と地形要因の乖離が存在します。一般的な気象情報は5キロ〜20キロ四方のメッシュ単位で計算されているケースが多く、山間部に点在する各ゴルフ場の標高や谷筋の気流まで完全には反映しきれません。
特に日本の山岳・丘陵コースでは、湿った空気が斜面にぶつかって強制的に上昇する「地形性降雲」が局地的に発生します。平野部の観測地点で雨雲が検知されていなくても、標高400〜700メートルの山中腹に位置するコース上空だけピンポイントで積乱雲が発達する現象は日常茶飯事です。
さらに、気温の低下も予報との体感差を広げます。気象学上の基本原則として「標高が100メートル上がるごとに気温は約0.6度低下」します。クラブハウス前の気温が都心部より4〜5度低いうえに、谷風が吹き抜けることで体感温度は氷点下近くまで急降下し、雨がみぞれに変わるリスクすら潜んでいます。