ジュエリーショップへ足を運ぶ時間が取れない場合でも、自宅で指輪サイズを測る方法は存在します。ネット上では「糸を使った測り方」が広く紹介されていますが、ブライダルリングの制作工房で働くクラフトマンの証言によると、「糸での計測を鵜呑みにして注文し、失敗するケースが圧倒的に多い」のが現実です。糸は引っ張る力によって容易に伸び、また指の皮膚へ食い込みやすいため、実際の数値より細く測れてしまう危険性をはらんでいます。
そこで推奨されるのが、伸縮性のない帯状の紙を使用した糸や紙を使った測り方の改良プロトコルです。自宅で計測を行う際は、以下の手順を厳格に守る必要があります。
【失敗しない紙計測の4ステップ】
ステップ1(準備):幅5ミリ前後、長さ10センチほどに真っ直ぐカットしたコシのある紙(付箋の糊がない部分やコピー用紙)、0.3ミリ以下の極細ボールペン、定規を用意します。
ステップ2(巻き付け):指輪を着用したい指の「最も太い部分」に紙を巻き付けます。ここで多くの人が根元だけを測りがちですが、関節が太いタイプの場合は必ず「第二関節の最も太い部分」を通過させなければなりません。
ステップ3(マーキング):紙が重なる部分に、ペンを垂直に立てて1本の細いラインを引きます。太いサインペンを使うと線の幅だけで0.5号以上の誤差が生じるため注意が必要です。
ステップ4(定規で測定):紙を平らな場所に広げ、付けた印の間の距離(内周=円周)をミリ単位で正確に測り、後述のサイズ対応表と照合します。
さらに見逃せないのが、むくみと指輪サイズの注意点です。生体リズムの観点から、人間の体水分量は1日の中で激しく変動します。デスクワークの終業時や飲酒後、塩分を多く摂取した翌朝などは指がうっ血しやすく、計測値が平時より1号から1.5号程度太くなる傾向が見られます。誤差を排除する裏ワザとして、「起床後1時間」「午後14時前後」「入浴前の夜20時前後」の計3回計測を行い、その平均値を採用するアプローチが極めて有効です。