この大イベントを裏で支え、地域経済の活性化を強力に推進しているのが多治見陶器卸商業協同組合だ。卸問屋のネットワークを生かした豊富な品揃えと、プロの確かな眼利きによるクオリティ管理が、来場者の厚い信頼を獲得している。近年では若年層のファンを開拓するため、伝統的な卸売りの枠組みを超えたクリエイティブな企画を次々と立ち上げている。
その代表例が、多治見市を舞台にしたアニメ『やくならマグカップも』とのコラボレーションだ。作品に登場する実在の風景や窯元を巡る聖地巡礼のファンが全国から訪れ、街歩きの熱気をさらに高めている。作中で主人公たちが陶芸に情熱を傾ける姿に触発され、まつり会場で自作のマグカップを探したり、実際にろくろ体験ワークショップに参加したりする若者の姿が目立つ。伝統とポップカルチャーが手を取り合うことで、陶器市は新たな世代のカルチャースポットへと変貌を遂げた。