アラジンのトースターを語る上で欠かせないのが、製造元である株式会社千石が誇る特許技術だ。過酷な産業用途から生まれた「遠赤グラファイトヒーター開発プロジェクト」を経て、日本エー・アイ・シー株式会社が一般家庭向けに送り出したのが「アラジン グラファイト グリル&トースター」である。
上部に鎮座するこのオレンジ色の発熱管は、極めて高純度な炭素素材を特殊な石英ガラス管で覆った精密機器そのものだ。熱伝導率は銅の2倍から4倍を誇るが、外部からの衝撃や急激な温度変化には繊細さを要求される。
絶対に避けるべきは、ヒーター管への直接的な洗剤スプレー、および硬いスポンジによる摩擦だ。ガラス管に微細な傷がついたり、アルカリ成分がヒーター管の表面に焼き付くと、局所的な過熱を引き起こして管の破裂や断線を招く。上部ヒーターの周囲を拭く際は、乾いた綿棒で周囲のホコリを払う程度に留め、溶剤を使った水拭きは厳禁と心得るべきである。