下処理の選択肢によって、100匹あたりの所要時間や仕上がりの歩留まり、適した調理法は大きく異なります。限られた調理時間の中でベストな結果を導き出すために、各手法の定量的データを比較検証しました。
データが物語るように、包丁を使ってぜいごを取り、腹を裂いて包丁の刃先で内臓をかき出す従来の手順では、100匹の処理に1時間前後を要します。対して「手もぎ法」を採用すれば、作業時間は10分前後に短縮され、およそ6倍のタイムパフォーマンス改善が実現します。魚の鮮度低下を防ぐ黄金律は「魚体に触れる時間を極力減らし、常温に置く時間を短くすること」であるため、時短は単なる手抜きではなく、味の劣化を防ぐ最大の防衛策でもあります。