テクノロジーが進化しても、すべての車が最新システムを備えているわけではない。ドライバー自身の状況判断とマナー意識が試される場面は多々ある。
日本自動車連盟(JAF)が実施した実証テストによれば、対向車からハイビームを照射されたドライバーは蒸発現象(前方にいる歩行者が光の交差で消えて見える現象)に陥りやすく、事故の危険度が跳ね上がることが実証されている。さらに、会員向け情報誌のJAF Mateなどでも繰り返し啓発されているように、歩行者側からも「ハイビームで照らされると眩しくて足元が見えず恐ろしい」という声が根強く存在する。
街灯の多い都市部の幹線道路ではロービームを基本とし、見通しの悪い郊外や山道、高速道路ではハイビームを活用する。そして歩行者や自転車の気配を感じたら、思いやりの心を持ってこまめに減光する——この柔軟なアプローチこそがトラブルを防ぐ鉄則だ。